愛知室内オーケストラ 第59回定期演奏会

プログラムが発表されたときからとても楽しみにしていた演奏会。それはひとえに(若手ヴァイオリニストとして以前から注目している)「石上真由子さんがアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲を弾く」という好機を逃してはならない、という強い思いなのであ…

クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団

クラウス・マケラは26歳にしてオスロ・フィルとパリ管弦楽団の要職に就き、更には世界最高のオーケストラの一つ、オランダの王立コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者となることが予定され…などの能書きはともかく、この日眼前に現れたマケラの、神々しいま…

武生国際音楽祭 1日目(9/11)と2日目(9/12)

毎年9月に越前市で開かれている「武生国際音楽祭」、今年はコロナ禍を踏まえて(他の夏の音楽祭同様)例年と異なる形態での開催を余儀なくされました。若手作曲家の新作を紹介する「新しい地平」シリーズなどの企画コンサート、そして作曲ワークショップやマ…

ワーナークラシックスの膨大な音源から、更に色々と聴いてみて選んでみた(その2)

「その1」からの続きであります…… ⑥ 役者揃いも揃ったり。「トゥーランドット」歴史的録音 ⑦ 渋いアスペレンの「平均律」 ⑧ 華麗なるスコット・ロスのバッハ ⑨ これが録音に遺っていて本当に良かった。日本フィルの歴史的録音 ⑩ チェコスロバキアの吹奏楽団…

ワーナークラシックスの膨大な音源から、更に色々と聴いてみて選んでみた(その1)

新型コロナの自粛ムードの中、先日のエントリ(前編、後編)を書き上げた勢いで、ワーナークラシックス扱いのアルバムをいろいろと探索し耳を傾けておりました。そんな中から、何か語ることができそうなものをここでダラダラと列挙していこうと思います。 ① …

ワーナークラシックスの膨大な音源から、なんとなく50タイトル選んでみた(後編)

前編のつづきであります。。。 ㉖ ガブリーロフ(ピアノ)ムーティ指揮フィルハーモニア管、ラトル指揮ロンドン響 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、プロコフィエフ:同第1番、バラキレフ:イスラメイ、プロコフィエフ:悪魔的暗示 ㉗ ムーティ指揮フィ…

ワーナークラシックスの膨大な原盤から、なんとなく50タイトル選んでみた(前編)

最近ワーナーミュージック・ジャパンのクラシック部門がTwitter上で「ワナクラ中人選」シリーズなるツイート連投をしていて、それが案外(といっては失礼なのですが)面白くて、「ああ、こんなのもワーナーなのですね」「え、これも今はワーナーなの?」「そ…

【演奏会レポ】ベンジャミン・フリス ピアノ・リサイタル

イギリスのピアノ奏者ベンジャミン・フリスが京都・福知山でオール・ベートーヴェン・プログラムによるリサイタルを開くというので足を運んできました。ホテルの一室が会場と知り「宴会場でピアノかあ……音響が心配だなあ……」と思ったのですが、主催者による…

「BBCヤング・ミュージシャン」を受賞した12歳の少年は今

昔の拙ブログを眺めていたら、こんな記事を見つけました↓ okaka1968.cocolog-nifty.com この記事で紹介したトロンボーン奏者、ピーター・ムーア (Peter Moore) は今どうしているのか……と思い検索したら、今はロンドン交響楽団の副首席奏者を務めてるんですね…

【再掲&一部改変】指揮者ノイマンの言葉

サッカー男子元日本代表監督イビチャ・オシムの評伝「オシムの言葉」(著者:木村元彦)。 そこには旧ユーゴスラビアを代表する指揮官である彼の含蓄ある発言の数々が収録されています。 オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える 作者: 木村元彦 出版…

【演奏会レポ】マキシム・パスカル&レ・シエクル

「来た、見た、勝った」(Veni, vidi, vici)というカエサルの有名な手紙がありますが、2019年3月2日、香港文化中心でのパスカル&レ・シエクルの演奏会を評するなら「すご」の2文字を入れて「来た、見た、すごかった」、いや「すごかった」だけでは足りない。…

香港のトラム

香港のトラムに乗って香港島を移動してみた。乗り始めは解放された窓からの風を感じて心地よかったけど、けっこう揺れがキツくて酔いそうになった。地元の方はトラム、MRT、バスを使い分けていた印象。

【演奏会レポ】ライプチヒ歌劇場「タンホイザー」

ライプチヒ歌劇場公演「タンホイザー」を観に香港まで行ってきました。カリスト・ビエイト演出の舞台をいつか見たい、という長年の宿願を叶えるためです。思えばバルサのユニを着たドン・ジョヴァンニをビデオで観てから13年経ったんですね……。 元々ライプチ…